ガーナでのカカオ豆の品質向上を目指し、高品質カカオ豆及び加工品をお届けします。
現地の生産者団体や政府機関と協業し現地にもプレミアムを還元します。
お客様のご要望に応じて様々な付加価値の付いたカカオ豆をご提案します。
ビジョン
今後成長が期待される農園管理サービス企業と協業し、ガーナ初の集約型発酵管理による高品質カカオ豆の生産と販売モデルを構築します。また消費国へ向けて高品質カカオ豆及びその加工品を販売し、ガーナのカカオ産業の持続的な発展に寄与します。
提供する商品・サービス
集約型発酵管理された高品質カカオ豆およびその加工品
カカオ生産者に対する社会的課題
1 / 固定価格買取制度による生産者の低い収入
ガーナのカカオ豆の価格はこれまで、政府が毎年決定する固定価格買取制度を採用しており、生産者は現状の価格では生活が豊かになっていくライフプランを描くことが難しい状況です。また自由なカカオ豆の販売活動が認められていないため、生産者は自らカカオ豆の値段を決めることができずにいます。
2 / 専門性の欠如と生産者の高齢化による低い生産性
近年ガーナのカカオ農園は老朽化しており、単収は落ち込んでいます。それに加えて生産者も高齢化しているため、適切な農園管理が行われていないことが大きな問題となっております。また若者は都市に出て行く傾向が強く、大変なのに儲からないカカオ農家という職を避ける傾向もあります。
3 / カカオ生産の仕事の大変さからくる低い品質
生産者は家から離れた農園内で炎天下の中一日かけて収穫作業を行います。通常は親戚など複数人集めて一緒に作業を行いますが、これらはなるべく早く終わらせたい作業で、場合によっては賃金を払って小作人を雇うケースも存在します。このような大変な作業のなか、なるべく早く現金化しようと通常1週間かかる発酵作業を簡素化させたり、出荷の際に石など異物を混ぜ込んで重量を偽るなど、悪質で低品質なカカオ豆も市場に出回ってしまいます。
社会的課題に対する解決案
1 / 農園管理サービスの普及(低生産性、重労働に対するアプローチ)
生産者がカカオ農園の管理を外部の専門企業にアウトソーシングする手法。生産者の負担は軽減され、専門企業によって農園が管理されますので、生産性の向上も期待できます。専門企業は生産性が向上した分を成果報酬という形でサービスの対価を得て、生産者も収入を減らさず、さらにガーナ全体の生産量を上げることができるという三方良しのビジネスモデルとなっており、既にいくつかの企業がガーナで活動しており、ガーナ政府からの期待や欧米の企業の投資にも繋がっています。
2 / 高品質カカオ豆生産と販売(低収入に対するアプローチ)
カカオの発酵に着目し高品質なカカオ豆を生産することです。通常の農園管理サービスは専門企業によって農園管理のアウトソーシングを行うだけですが、この専門企業に集約型の発酵管理システムを導入し、高品質なカカオ豆を生産することで、既存の市場価格より高い価格で市場に流通させ、現地の収入を向上させようというものです。
EMFED Farmes & Trading Limited
2012年創業のカカオ生産者向けに農園管理サービスを提供しているガーナ資本の新興企業でガーナ国内の62農家(80ha)に対して農園管理サービスを提供している。現在の事業内容は、農園管理サービスを提供し、対価として顧客である生産者からカカオポッドを受け取り、自ら発酵・乾燥を行いカカオ豆集荷業者に販売し現金収入を得ている。今回のモデルでは高品質カカオ豆の生産の為の発酵・乾燥施設の建設を一緒に計画している。
Cocoa Research Institute of Ghana
ガーナにおけるカカオ豆の総合研究機関。施設内にはモデル農園があり、カカオ豆の発酵など化学的なプロセスについても造詣が深い。今回、立花商店はCRIGに対してEMFEDへの発酵指導やカカオ豆・チョコレートの品質評価において協力を得る。
ガーナ委託工場
本事業で生産された高品質カカオ豆の加工品を委託製造するメーカー。